「マングース?」って聞くと、あの「マングースVS猛毒蛇のハブ」を思い出しますよね。
「特定外来種」指定されている、マングースは、南アジアに広く生息するネコ目マングース科の哺乳類ですが、明治時代に増殖する猛毒ハブの対策としてインドから大量に沖縄県に投入されました。
その後、奄美大島に沖縄県より運ばれた数十頭が放たれたということです。
ハブの天敵といわれるマングースですが、想定外でハブにはほとんど目もくれず、トカゲやカエル、ウサギ、ネズミなど奄美大島に生息する多くの弱い動物たちを捕食し、奄美大島の生態系をズタズタに破壊してしまいました。
なんとピーク時には、約1万頭にまで増殖したといわれています。
特定外来種とは、
外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。
参考:環境省「日本の外来種対策」より
「奄美マングースバスターズ」と「マングース探索犬」
人間の都合で連れてこられ、役に立たないと分かったら思ったら今度は、駆除対象となった悲しきマングース達・・・
奄美マングースバスターズとは、マングース捕獲のための専門チームで、2005年のマングース駆除事業の開始とともに結成されました。
当初12名のメンバーでしたが現在では、40名を超えているようです。
マングース探索犬は、マングースバスターズのメンバーであるハンドラーと呼ばれる訓練士と一緒に森の中に入り、マングースの臭いや分を探し出し、時にはマングースを見つけて穴などに追い込みます。
この探索犬は、マングース捕獲に大きく貢献しているとのことです。